広告と販促の観点から描く香川発ブランド確立の戦略

下請けから自社ブランド確立へ、意欲的な脱却を図る太田上町の「カワニシカバンプロダクト」。
代表・川西功志さんの挑戦をパートナーとして支え地域ナンバーワンを目指す広報活動の指針となるのは
リ・セット専務取締役・総合プロデューサーの喜多章さんです。

タイトル
二人の出会いは?
喜多
2018年、中小企業向けの無料経営相談サポート「中小企業119」です。実際に工房へ訪れ、リアルな話を聞いて整理をした後、即決でオーダーをいただきました。
川西
当社は、かばん製造のOEMからタートしましたが、2015年からBtoCのブランド確立を目指し、「ながく愛されるものづくり」を自分たちの名前の下で追求しています。喜多さんは工房に来て、商品を見るなり「このかばん、どこがいいんですか?」って聞いたんですよ。その時「感じ悪いな!でも正しいぞ!」と思ったんですよね。
喜多
どこがいいのか、他社製品とどう違うのか、選ばれるポイントはまさにそこですから、まず私に響かなくては始まりません。商品はもちろん、企業としての取り組みなどの説明もわかりやすくて、素直に納得できました。その後、森野帆布とモノ・マガジンでコラボ、同様の広告を単独で展開して今につながる素地を着実に築き、クラウドファンディングを始めるのも早かった。各所でユニークな結果を残している企業だという印象です。
タイトル
出会ったことでどんな展開が?
喜多
コンサルティングの語源は「相談」です。基本的には月一回の会議で施策やスケジュールを決め、次の会議で結果を確認して次へ進む、この繰り返しです。PDCA が本当に回っていれば成果は出るはずなのに、継続できる企業が案外少ないんですよ。
川西
「香川県で、かばんといえばカワニシカバンと言われるようになろう」と喜多さんに言われ、そのためには、お客さまに来店し満足していただける店舗が必要だと考え、2020年に現在の店舗を構えました。
喜多
新規オープンはできるだけ派手に、がセオリーです。新店舗オープンに向けて各種媒体ごとにスケジュールをたて、準備をしました。チラシひとつにしても、どのようなチラシをどのエリアに配布すればいいか、こうしたノウハウは 流通業界に精通した私の得意分野ですが、川西さんがそれまでいろんな媒体に積極的に露出してきたからこその結果でした。次のステージは「物珍しさ」から「当たり前」への移行でしょう。
川西
歴史の浅い当社は「知られていないものを知られるためにどうするか」の戦略が必要です。SNSやWEBと違って、看板や雑誌メディアは費用対効果を計測できません。 「わからないのに続けるのか」とも言われますが、僕の考えはまったく逆です。広告で接触する人を増やし、PRが効くようになって、ようやくSNSの出番だと思います。
喜多
売れなくても人の意識に認知として蓄積していく活動が重要ですからね。すぐ売れるものに飛びついて、販促だけやってもダメなんです。「ロゴだけで商品をイメージさせる」ブランドの力は、顧客との接触頻度で決まります。たとえば毎日道端で見かける野立て看板には、実はめちゃくちゃパワーがある。一過性のものである「販促」を的確に機能させ、顧客との接点を増やす重要な広告活動です。また地域での来店訴求を目的としたリスティング広告は目的が明確で、クリックコストも低いので絶対やるべきだと思いますね。
川西
アドバイスを受けて、交通量の多い道路沿いの野立て看板を制作しているところです。リスティング広告も、当社は地元のお客さまが多いので面白くなりそうです。
タイトル
今後の展望は。
川西
最近、私たち自身がまだ下請け意識にとらわれている、と気づくことがあります。お客さまは「ブランド商品」を期待して来られます。ブランドであるなら、こちらの提案する価値がその期待を上回らなくてはいけない。一緒に成長してきたスタッフたちとも、本当にやりたかったのはそこだ!という思いを共有していますが、まだまだこれからです。
喜多
風通しの良さは御社のいいところですね。かばんはアパレルの中でも比較的高級なイメージが確立されていて、しかもこの地域で、自社で製造・販売をしているブランドとなると、まだ席が空いているはず。攻めていくべきですよ。
川西
喜多さんはいつも本当のことしか言わないから、喜多さんの意見が今後も判断基準になるでしょう。ビジョンを実現するスケジュールも、喜多さんがいなければできなかった。初対面で「僕を天国か地獄のどちらかに連れて行ってくれる人だ」と感じた印象は今もそのままです。
喜多
私は常々、コンサルタントを下請け業者ではなくビジネスパートナーとして迎えてくれる企業のために、本気で仕事をしたいと思っています。本当のことを言うのも信頼関係があればこそ、顧客に「伝える」ために何が必要かをご理解いただければ、一緒に成長していけます。アパレルは訴求力のある宣材をつくり込むのが難しい分野ですが、メディアをうまく使いこなすのも知識と技術と経験から。果敢な挑戦を続けるカワニシカバンプロダクトから目が離せません。

初回無料コンサルティングサービス開始初回無料コンサルティングサービス開始
たとえお試しコンサルとはいえ個人情報保護のため、
必ず機密保持契約書を交わさせていただきます。

クリニック・医院・福祉・介護施設を開業したものの、なかなか患者できずにいるというご相談は少なくありません。新規患者を集めるには、集客方法を考えることは重要です。医療関係も選ばれる時代になった今、あらゆる方法での集客は必須と言えるでしょう。集客のカギとなるのは「いかに利用者の立場に立って物事を考えているか」。集客が上手くいかない原因と問題点、集客の重要性、基本的な集客方法など整理をしながら、組み立てます。
川西 功志(かわにし・あつし)
株式会社カワニシカバンプロダクト 代表取締役

高松市太田上町384-15
Tel.087-880-8079
営業時間 12:00~18:00(木曜日休)
https://kawanishikaban.com/
喜多 章(きた・あきら)
有限会社リ・セット 専務取締役・チーフコンサルタント
中小企業庁119専門家

【主なコンサルティング業務】
●インターネット通販サイトの販路拡大と売り上げ増大
●アクセス解析、顧客分析からの施策の企画提案
●実店舗集客・リピート育成の施策提案、運営管理

お問い合わせ

弊社へのご質問、ご相談、お見積の依頼などは下記の電話番号、またはお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ内容によっては、回答にお時間がかかる場合がありますので予めご了承ください。

TEL:087-869-4143
(平日9:00~18:00)